国際A.P.モラー・マースクは29日、傘下でコンテナターミナル運営事業を展開するAPMターミナルズが、ロシア最大のコンテナターミナル運営会社であるグローバルポートインベストメンツ(GPI)の株式30.75%を売却する契約を締結した、と発表した。
売却先はロシア最大の物流企業で、長きにわたってマースクの事業パートナーでもあったデログループ。契約には「APMターミナルズが将来デロとのパートナーシップに再参加」する条項が含まれている。
APMターミナルズのキース・スヴェンセンCEOは「計画に従ってこの取引を終了し、長年のパートナーであるデロとこの取引を締結し、ロシアでの活動を中止するという決定に沿って、GPIから秩序ある撤退を可能にしたことを嬉しく思う」とのコメントを残した。
GPI株式の売却により、APMターミナルズはロシア事業やロシアに資産を所有する事業体への関与がなくなる。株式の譲渡は規制当局の承認を得た後に行われる。