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川重など、AGVでラストワンマイル課題解決へ

2021年8月31日 (火)

実証実験で使用する自動搬送ロボット(出所:川崎重工)

調査・データ川崎重工業と自動運転ソフトウェア開発のティアフォー(名古屋市中村区)、損害保険ジャパンの3社は31日、ラストワンマイルにおける物流課題の解決を目的とした「自動搬送ロボット領域における協業に向けた実証実験の詳細検討に関する覚書」を締結したと発表した。自動搬送ロボット(AGV)の共同開発およびサービス構築における連携を視野に入れた実証実験の詳細検討を開始する。消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染拡大に伴う宅配ニーズの高まりでラストワンマイル物流の重要性が注目されるなかで、こうした実証実験の成果が注目される。

3社は、ラストワンマイル課題として想定されるさまざまなケースから取り組むテーマを選定し、具体的な実証実験の実施検討を進める。各社の強みを生かしながら、ラストワンマイルにおける物流課題の解決に向けた自動搬送ロボットの活用可能性を模索するための協力体制を構築し、地域間における人手を介さない配送を目的とした実証実験を行う。

出所:川崎重工

川崎重工は、2030年に目指す将来像として制定した「グループビジョン2030」において、今後注力するフィールドに掲げる「近未来モビリティ」の一環として、荒れた路面や段差のある道路でも安定走行できる自動搬送ロボットを開発する。ティアフォーは、オープンソースの自動運転OS「Autoware*1」の開発を通した自動運転技術の研究開発として、自動搬送ロボットに転用可能な自動運転技術の開発を進めており、自社開発のロボットを利用した配送コスト削減や人手を介さない新たなサービスの実証に取り組んできました。損保ジャパンは、交通事故の削減や中山間部における移動手段確保など、社会課題解決の手段として期待される自動運転技術開発を支援する「自動運転専用保険(実証実験向けオーダーメイド型)」を提供する。