国内ニチレイロジグループ本社は31日、物流現場での安全品質研修にVR(仮想現実)を導入したと発表した。対象者が集合しなくても研修を実施できるとともに、より実感を伴う研修内容を実現できる利点がある。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う集合研修の自粛が広がるなかで、VRを活用した社内研修は注目を集めそうだ。
これまでの実地研修は、特定の研修施設内に設置した冷蔵倉庫内を模したコースで実施しており、遠方在勤社員の受講が課題となっていた。また、ルールやマニュアルから逸脱した行動がどのような事故を引き起こすのか、実際に体験することは非常に難しいのが実情だった。
今回のVR技術を活用したツールの導入により、安全品質研修センターに足を運ばなくても、適切な作業手順を効率的に学習出来るようになったほか、作業時の不安全行動による事故を体感することが可能となり、安全意識のさらなる向上にもつながった。