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日本の物流技術が宇宙衛星開発にも貢献へ

2021年9月3日 (金)

出所:三井物産エアロスペース

荷主三井物産エアロスペース(東京都千代田区)は2日、代理店を務める衛星ライドシェアサービスのSpaceflight(スペースフライト、米国)が、軌道遷移サービス機(OTV)実証機の電気推進器稼働に成功したと発表した。世界最高水準の品質を持つ日本の物流技術も活用した機器が、宇宙開発にも貢献することになりそうだ。

スペースフライトは今後、軌道遷移の実証実験を行う予定で、得られた飛行データはことし12月に米スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズのTransporter-3(トランスポーター3)ミッションに搭載予定の化学推進型OTV実証機の開発に活用される予定だ。

この実証機の打ち上げに成功すれば、スペースフライトは電気推進型OTVを含む3基のOTV打ち上げに成功した業界初の企業となる。今回の成功を機として、低軌道だけでなく静止軌道から月周回軌道に至るまで、OTVによる衛星投入を含む軌道間輸送サービスの提供実現を目指す。三井物産エアロスペースは、スペースフライトのサービスを国内外の関連企業に提供することで、衛星開発や利用を支援していく。