日販、運送4社と首都圏の配送コース最適化へ

調査・データ出版取次大手の日本出版販売（日販、東京都千代田区）は、出版流通の持続のために取り組んでいる「出版流通改革」に関して、ことし8月までの取組状況を報告する「出版流通改革レポートVol.1」を発表した。物量の多い首都圏を配送効率化の先行ターゲットとし、運送会社4社とコース最適化プランの策定を推進する取り組みなどを紹介している。

4社との取り組みでは、納品時間指定などの条件の緩和が配送効率の改善につながるとの仮説のもと、配送シミュレーションを継続。運送各社と論議を重ねながら、一部のエリアについては、すでに具体的なプランを策定している。

9月以降は、緩和する納品条件の詳細の確認を進めたうえで、対象エリアの取引先への相談を開始。今年度中に同エリアのコース再編を進めた後は、順次全国に対象を拡大する。他業種との共同配送に関する検討や調査も、引き続き実施する。