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日販がコンビニ配送終了、配送再編・効率化進める

2023年10月26日 (木)

(出所:日本出版販売)

荷主日本出版販売(日販)では、出版流通改革を目標に、社会環境の変化に合わせた配送網の再編、サプライチェーン改革に取り組んでおり、配送ルートの見直しや共同配送、他業種と共同での配送のオープン化などの取り組みを加速している。配送コースの再編においては東京、神奈川の配送ルートの削減・効率化、共同配送ではカンダコーポレーション(東京都千代田区)との協議を進めていることなどを、「出版流通改革レポート」として発表。施策の進ちょく状況も随時公開しながら、出版流通の改革を進めている。

出版物輸送における問題として、雑誌の売上減少に伴い、コンビニエンスストア(CVS)配送の採算性の悪化が顕在化していたが、日販ではこの度、ローソン、ファミリーマート店舗への雑誌配送を、25年をめどに終了することを正式に決定した。今後、同店舗への配送はトーハンが引き継ぐことが予定されている。

日販の物流再編においては、「運送会社目線で効果のあるコース再編を実現するため、単純なコースの削減にとどまらず、トラックおよびドライバーの稼働時間を効率化していくことも目指す」と物流危機対応も目的の1つに掲げられており、社会情勢の変化に対応した物流も含めた事業最適化の取り組みの一環と見られる。CVS配送終了に伴う引き継ぎ空白期間の発生も懸念されているが、同社では店舗、利用者へのサービスにおいて支障が出ないよう万全の準備を整えるとしており、11月の決算発表にて詳細を報告するとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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