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日販が配送コース再編で17%減、カンダと共配も

2023年1月25日 (水)

調査・データ出版取次大手の日本出版販売(東京都千代田区)は25日、持続可能な出版流通の実現に向けた取り組み状況「出版流通改革レポート」をまとめたと発表した。レポートは第6弾で2022年12月までの進ちょくを整理したもの。配送関連の取り組みについては、首都圏全域でのコース再編が進んだほか、共同配送はカンダホールディングスグループのカンダコーポレーション(東京都千代田区)と実施に向けて協議していることを明らかにした。

同社は「運送会社目線で効果のあるコース再編を実現する」として、コース削減以外にもトラックやドライバーの稼働時間効率化を目指す方針を示した。また2022年度中に異業種と連携し、出版配送に他商材を取り込んだり乗り入れたりする「配送のオープン化」も実施を検討するとした。

(イメージ)

同レポートによると、東京都と神奈川県などにある147の配送コースのうち、東京都中野、杉並、千代田の各区などで17.7%を減らして121コースに集約した。関西圏は配送時間が短いため、効率化の成果が出しにくいとして22年度中の再編は見送ったが、引き続き運送会社と検討を進めているという。名古屋圏は実施に向けて準備中で、22年度中に取引先と協議を始め、23年度上期をめどに実行を目指すとした。

22年度目標としていたコース数20%減は達成できていないものの、トラック総距離は1日当たり911キロ減少し、積載率も10%上昇して平均40%にまで改善される効果が見られ、運送会社の原価削減には一定程度の寄与があると総括した。燃料費など物価高に伴うコストアップの一部抑制やCO2排出量の削減にもつながっているとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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