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国内港湾コンテナ取扱貨物量、20年は7.3%減

2021年9月3日 (金)

ロジスティクス国土交通省が3日発表した2020年の国内港湾のコンテナ取扱貨物量(速報値)は、国内各港のコンテナ取扱貨物量は前年比7.3%減の2166万TEUとなった。20年初頭からの新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う経済活動の停滞が影響した。

内訳は、外貿コンテナ取扱貨物量が前年比7.7%減の1739万TEU、内貿コンテナ取扱貨物量が同5.9%減の426万TEUだった。外貿コンテナの輸出量は同7.9%減の870万TEU、輸入量は同7.5%減の869万TEU。内貿の移出入量は同5.9%減の426万TEUだった。

外貿と内貿を合わせたコンテナ取扱貨物量の上位20港は、1位が東京港で同5.2%減の475万TEU、2位が横浜港で同11.1%減の266万TEU、3位が神戸港で同7.8%減の265万TEUだった。4位は名古屋港で同13.1%減の247万TEU、5位は大阪港で同4.0%減の236万TEUで、いずれも順位は前年と変わらなかった。1割以上の貨物量の伸びを示した三島川之江港(19年22位)と敦賀港(同23位)が順位を伸ばし、それぞれ19位と20位だった。

ところで、コロナ禍による経済停滞からの回復が見られる2021年のコンテナ取扱貨物量の推移はどうか。国交省港湾局によると、外貿コンテナ取扱貨物量が全国港湾の8割を占める3大湾(東京湾、伊勢湾、大阪湾=東京港、川崎港、神戸港、名古屋港、四日市港、大阪港、神戸港)について、各港湾管理者が発表している外貿コンテナ取扱貨物量の速報値を集計したところ、2021年上半期は対前年比3.4%の伸びを示しており、「我が国のコンテナ取扱貨物量は回復基調にあると考えられる」としている。