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川重、運航管理システムを大阪ガス系企業より受注

2021年9月6日 (月)

サービス・商品川崎重工業は6日、船舶運航管理支援システム「SOPass」を大阪ガスインターナショナルトランスポート(大阪市中央区)より受注したと発表した。大阪ガスインターナショナルトランスポートが就航中のLNG(液化天然ガス)運搬船1隻に搭載する。川重は独自開発の運航管理システムを展開することで、業界内で差別化を明確にする。

「SOPass」のスマートフォン画面(サンプル・出所:川崎重工)

SOPassは、衛星通信を介して船舶から取得したリアルデータと、川重が持つ船舶に関する工学的知見やIT技術の融合により、船舶の運航管理に有益な情報を提供するサービス。新造船と既就航船のどちらにも搭載・利用が可能で、運航状況の見える化や各種性能解析、LNG貨物の管理最適化機能に加え、輸送中に自然蒸発する天然ガスを管理し有効利用することで、省エネと環境負荷の低減に寄与する最適な航路計算が可能だ。

LNG運搬船タンク内の温度や圧力の予測により、輸送中の自然蒸発により発生するボイルオフガスを管理。燃料として有効活用することで、LNG輸送量を最大化する最適航路を提案できる。船体および推進プラントの性能解析により、燃費・船速・メンテナンス管理などに関する将来予測を自動レポーティングし、運航コストの低減や安全性の向上を実現する。