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認証・表彰日立物流は7日、「2021日本パッケージングコンテスト」（日本包装技術協会主催）において、「大型装置の国内輸送用梱包材開発」が経済産業大臣賞を、「洗濯機下部の組トレイ改善：円弧（大R）による辺の湾曲化」がテクニカル包装賞をそれぞれ受賞したと発表した。
経済産業大臣賞（ジャパンスター賞）に選ばれた「大型装置の国内輸送用梱包材開発」は、製品を両側面から製品宛部に緩衝材を取り付けた合板で挟み込みストレッチフィルムで固定する専用梱包材で、作業工数は30%削減、積載率は70%向上した。
▲大型装置の国内輸送用梱包材開発（出所：日立物流）
従来は個々にラッシングベルトで直接荷台に固定していたため、作業工数が掛かり、余剰なスペースも生じて積載率が悪化していた課題を解決。ラッシングベルトで個々に固定する作業がなくなり、輸送時に製品が受ける衝撃値も20%削減し破損リスクも低減。積載率が向上したことで、二酸化炭素排出量を従来比で43%の削減に成功。使用する緩衝材をリターナブル運用が可能な仕様としたことで、環境負荷の低減にも貢献した点が評価された。
▲改善前・改善後の比較（出所：日立物流）
▲段ボール原紙切出し方法の改善比較（出所：日立物流）
テクニカル包装賞を受賞した「洗濯機下部の組トレイ改善：円弧（大R）による辺の湾曲化」は、罫線を内側に湾曲する円弧状とし、トレイ四隅の耳部分に角度を持たせることで、立ち上がり部分をより内側に引き込む力を持たせることで、剛性を保ちつつ外側への反発を抑え、高密度で薄い段ボールの使用によりコンベア輸送時に潰れにくい仕様とした。作業工数を20%削減し、材料費も20%低減。廃段ボールを25％削減したことで環境に配慮した包装を実現した点が評価された。
