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大和物流が広島に物流拠点着工、中四国の需要増狙う

2021年9月8日 (水)

拠点・施設大和ハウス工業傘下の大和物流(大阪市西区)は8日、広島市西区で新たな物流施設「広島観音物流センター」(仮称)を着工すると発表した。2022年12月23日の完成、23年1月11日の稼働開始を目指す。

新拠点は敷地面積8403平方メートル(2542坪)、延床面積1万3875平方メートル(4197坪)で、構造は鉄骨造、地上3階建て、バースは高床式となる。床荷重は各階2トン(1平方メートルあたり)で梁下有効高はすべてのフロアで5.5メートルを確保。搬送設備として貨物用エレベーター2基(3.6トン1基、4.6トン1基)と垂直搬送機2基(1.5トン)、ドックレベラー2基を備える。

出所:大和ハウス工業

汎用的な物流センターとしては、重量物の取り扱いに有利な床荷重2トン(1平方メートルあたり)を確保し、屋内型トラックバースを採用して天候に左右されない入出荷作業にも配慮。上階の保管可能面積を広く取り、限られた敷地を有効に活用する。高床式ホームにはドックレベラーを2基完備し、海上コンテナやロールボックスパレットなどの幅広い貨物を取り扱う。

出所:大和ハウス工業

現地は広島高速3号線吉島ICから3キロ、山陽自動車道五日市ICと廿日市ICから10キロ、広島港から3キロと物流インフラにアクセスしやすく、最寄り駅はJR山陽本線広島駅から7.5キロ、広島電鉄2号線観音町駅から3.5キロと通勤の利便性も高い。

大和物流は1997年7月に東広島市で広島物流センターを開設し、建材、住宅設備、電気機器メーカー向けに3PLサービスを展開してきたが、中四国でさらに物流需要が広がるとみて、産業団地「広島イノベーション・テクノ・ポート」の一角に新拠点を設けることにした。稼働後は広島県を中心に、中四国地域に拠点を置く幅広い顧客の保管・輸配送拠点として運営していく。