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大和物流が滋賀物流拠点の建て替え着手、需要拡大

2020年7月22日 (水)

拠点・施設大和ハウス工業は22日、物流子会社の大和物流(大阪市西区)が滋賀県湖南市の物流施設「滋賀物流センター」の建て替え工事に着手した、と発表した。建て替え工事は21年7月末の竣工を目指す。工事中も増築棟は営業を継続する。

滋賀物流センターは大和ハウスが2003年5月に開設した建材・住宅設備機器の保管・輸配送拠点で、貨物取扱量の拡大を受けて18年1月に増築棟を開発したが、さらに物流需要が増加する見込みとなったことから、既存棟を延床面積2918平方メートル(882坪)の平屋建てから、1万5285平方メートル(4623坪)の3階建てに建て替えることを決めた。

同センターはトラックバースに低床式ホームを採用し、荷重2.8トンの天井クレーンを設置、建材などの重量物の取り扱いに対応。10メートルの庇で天候に左右されずに入出庫できる。

完成後は建築・建材、産業機器などの製造業やサプライヤー向けの調達物流、販売物流向け物流センターとして運用する計画で、保管・在庫管理だけでなく、流通加工や共同配送など、幅広い顧客ニーズに対応する。センターから10.5キロ離れた「滋賀竜王物流センター」(20年3月竣工、延床面積1万5925平方メートル)と連携することで、業務効率を高める。

現地は名神高速道路竜王インターチェンジから10キロ、名神高速道路栗東湖南ICから11キロの距離にあり、湖南市内には県内最大規模の湖南工業団地が造成されていることから、製造業向けの物流拠点に適している。

▲完成予想図(出所:大和ハウス工業)

■施設概要
名称:大和物流「滋賀物流センター」
所在地:滋賀県湖南市朝国字東261-1ほか13筆
敷地面積:1万4722.85平方メートル(4453.66坪)
延床面積:既存棟1万5285平方メートル(4623.71坪)、増築棟3万4320平方メートル(1038.18坪)、合計1万8717平方メートル(5661.89坪)
構造・規模:鉄骨造地上3階建て・低床式バース
床荷重:1階2トン/平方メートル、2階1.5トン/平方メートル、3階1.5トン/平方メートル
搬送設備:貨物用エレベータ2基(3.6トン1基、4.6トン1基)
垂直搬送機1基(1.5トン)
設計・施工:大和ハウス工業
着工日:2020年7月22日
竣工:2021年7月末
稼働:2021年8月