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米マウザー、物流拠点に垂直リフトモジュール導入

2021年9月22日 (水)

国際米マウザー・エレクトロニクス(テキサス州マンスフィールド)は22日、自社のグローバル物流センターに垂直リフトモジュールを導入したと発表した。今後も「最先端自動化技術の本格的な投資を継続」する考えで、注文処理・正確性・スピードを高めて商品の市場投入までの時間短縮に注力する。

同社が導入したのは102台の垂直リフトモジュール(VLM)で、同社は「西半球の企業では最多、また世界でも4番目に多いVLMの保有企業になった」とアピール。VLMでは部品を保管する棚と大きな縦型ファイリングキャビネットを備え、自動エレベーターで部品を従業員のいる作業場に簡単に届けることができる。これにより、作業効率と床面積のスペース効率を高めて従業員の移動時間を45%以上短縮する。

(出所:マウザー・エレクトロニクス)

同社の物流センターでは、内容量に合わせて自動で最適な位置に中ぶたを固定できる梱包システムやケースの高さを自動調整する包装機械を複数台導入しており、1分間の処理量は最大14件。このほか、オーダーピッキングシステムの「OPEX Perfect Pick」(オペックス・パーフェクトピック)やオートストアといった先進的な物流機器を利用している。

同社の基幹物流施設はダラス・フォートワースメトロプレックスにある同社本部の敷地内(32ヘクタール)にあり、1100を超えるメーカーブランドの110万以上のSKUを取り扱っている。毎週の注文処理件数は数万件に上るが、その大半は15分以内に対応できる仕組みが整っている。

同社のピート・ショップ氏(ビジネスオペレーション担当シニアバイスプレジデント)は「自動化技術が急速に進化しているのと同に、倉庫管理や物流も進歩している。ピッキングと梱包の効率が向上することで結果的に質の高い顧客サービスを提供するという私たちの目標達成への力となっている」と話している。