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日本郵船長澤社長、136周年を機に従業員へ挨拶

2021年10月4日 (月)

ロジスティクス日本郵船は4日、10月1日に創業136周年を迎えたのを機に、長澤仁志社長がグループ従業員に向けて挨拶したと発表した。

青森県八戸港の沖合でことし8月に発生した、同社がチャーターする木材チップ専用船の座礁事故について、「このような事故を二度と起こさないという強い決意と安全意識のさらなる徹底が最も重要だ」としたうえで、「当社グループにとって『安全とは絶対に譲れない核心的なもの』であり、ESG経営の一丁目一番地であることを再度強調しておきたい」とし、改めて安全意識の再確認を求めた。

ESG経営の推進については、2000億円を投じて、LNG(液化天然ガス)燃料の自動車専用船の船隊整備実施を決定したことに触れたほか、ドライバルク船隊整備の準備を進めており、将来の本命と目されるアンモニアや水素への燃料転換につなげていくため、LNG燃料による環境負荷低減を加速させる方針を強調した。

ことし9月30日に発表した温室効果ガス削減の新しい長期目標として「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」を掲げたことについては、「『2015年比較で、2050年にGHG排出量を原単位で50%削減する』という従来の長期目標では、現時点における社会からの要請に応えるには、不十分だと判断した」と説明。「まずは外航海運事業のみを対象としているが、この新しい目標を達成するには、大規模な環境投資と研究開発が必要であり、造船所、舶用メーカー、顧客を中心とする全てのステークホルダーの皆さまの理解と協力が不可欠だ」と述べ、目標達成への強い決意を求めた。

最後に、グループにおけるコミュニケーションの重要性について触れ、新型コロナウイルス感染拡大による世界的な混乱が依然として続いているなかで、「どこかのタイミングで必ず『次の変化』が起こる。その兆しを見逃さないよう、個々人がアンテナを高く張り、顧客や市場の動向を注意深く観察するように心掛け、各人または各部署において、タテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーション強化を強く意識してほしい」と訴えた。