物流連｢海外戦略会合｣、ベトナム投資有効性を検討

（出所：物流連）

行政・団体日本物流団体連合会（物流連）は6日、「2021年度第3回海外物流戦略ワーキングチーム会合」を東京都内で9月29日に開催したと発表した。国土交通省や物流連会員企業の担当者41人が参加し、物流事業の海外進出に関する課題について検討した。

今回の講演は、日本貿易振興機構（ジェトロ）の北嶋誠士氏を講師に招き、「ベトナムにおける外国直接投資の動向と今後の投資環境」のテーマで、ベトナムへの投資の現状と今後の見通しについて解説。日本からのベトナムへの投資状況は、新型コロナウイルス感染拡大で下降気味なものの、労働力の豊富さなど生産拠点としての魅力は大きい。ベトナム国内の消費の拡大に伴う内需を狙った投資の有効性や、労働力不足や国内市場が縮小傾向にある日本にとって、補完対策としての重要な投資先であることなどを説明した。

国土交通省総合政策局参事官室の馬場物流渉外官は、最近の国交省における国際物流政策の取り組みについて解説。東南アジアにおけるコールドチェーンへの取り組みや日中韓物流大臣会合、シベリア鉄道の利用促進などの施策を紹介した。

ことし12月に予定する次回の会合では、ミャンマーをテーマに講演などを開催する。