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荷主シーエーシー（CAC、東京都中央区）は13日、三井物産グローバルロジスティクス（港区）向けに、商品発送用の箱に自動封かん機で封かんする際の異常を検知するAIモデルとアプリケーションを開発・納入し、同社横浜本牧倉庫で実運用に入っていることを発表した。
三井物産グローバルロジスティクスの横浜本牧倉庫では、荷主から商品発送する業務を受託しており、商品を梱包して発送する箱数は繁忙期で1日に4-5万箱に及ぶ。
▲不適切な状態の商品発送箱の例（出所：シーエーシー）
このため、同倉庫では発送関連作業の大部分を自動化し、自動封かん機も導入。自動封かん機は1時間に4000箱程度を封かんできるが、まれに不適切な状態で封かんされ、そのまま発送してしまうケースもあったという。
そこで、同社はCACと2020年3月から4か月にわたり、高速で動く発送箱をカメラ画像でとらえて状態の適・不適判定を行うAIモデルを開発。精度検証をPoCプロジェクトで実施した。
CACは画像データ収集、自社ツールによるアノテーション（教師データの作成）、AIモデル開発に必要なバックボーンの選定、パラメータのチューニングなどを受け持った。
本番導入を想定した検証は2か月程度実施し、AIモデルによる判定とアプリケーションのロジックを組み合わせて稼働させることで、誤検知の抑制が可能と判断。異常を検知した際に自動封かん機を停止する機能、精度を高めるのに必要となるデータの収集機能などを持たせた本番用アプリケーションの開発を行い、21年4月に導入に至った。
三井物産グローバルロジスティクスでは、同じ荷主の商品を神戸の倉庫でも取り扱っているため、導入拠点を拡大する方針。
