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荷主XYZ Robotics（東京都千代田区）は8日、同社のデバンニングロボット「RockyOne」（ロッキー・ワン）を用いた実証実験を、三井物産グローバルロジスティクス（GL、港区）の千葉県内施設で完了したと発表した。労働負荷が大きく自動化が難しいとされるコンテナ荷下ろし工程の省力化を狙った取り組みで、2週間にわたりロボットによる無人作業を検証した。
（出所：XYZ Robotics）
実証では、RockyOneがコンテナ内を自走しながら荷積み・荷下ろしを行う一連の動作を検証。AI（人工知能）による画像認識とティーチング不要のモーションプランニングにより、最適な把持位置や動作を自動で判断する。最大可搬重量は30キロで、箱1-4個の同時搬送に対応。処理能力は時間あたり400-1100ケースとされ、積み付けプランも独自アルゴリズムで自動生成する。軽量化と強度の両立により、トラックバース周辺の高速作業に求められる機能を持たせた。
三井物産GLは、物流現場の労働環境改善や作業コスト削減、将来的な人手不足への対応を目的にデバンニング自動化を検討しており、今回の実証はその一環。結果を踏まえ、導入可能性やさらなる性能改善を検討する。
XYZ Roboticsは2018年創業の上海発ロボティクス企業の日本法人で、バンニング・デバンニングからパレタイズ、ピッキングまで対応する自律移動型ロボットを展開する。
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