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千曲バスで貨客混載、信州産品の海外輸出も

2021年10月13日 (水)

(イメージ)

フード食の海外流通プラットフォームを展開するepoc(エポック、東京都港区)は13日、長野県東部一帯でバス路線を運営する千曲バス(長野県佐久市)と共同で、同県上田市近郊の農産品を高速バスの空きトランクに積載する「貨客混載」に取り組み、首都圏や海外へ出荷する実証実験を開始することで合意した、と発表した。

出荷日の早朝に上田市近郊の農家が千曲バスの営業所に農産品を持ち込み、東京池袋行きの高速バスのトランクに積載。荷物は同日12時頃に練馬のバス営業所でエポックに引き渡され、海外輸出に向けた作業へ移る。

高速バスのトランクでは、デンバジャパンの技術を活用して農産品の鮮度を保持する。

出荷された商品の一部は首都圏のレストランなどに配送され、出荷日の夕方にはメニューとして提供。海外輸出用の野菜や果物は当日中に空港へ運ばれ、深夜から翌日午前に輸出される。

▲ナガノパープル(出所:epoc)

すでにテスト輸出を開始しており、出荷した農産品の中でも「シャインマスカット」と「ナガノパープル」は台湾やシンガポールの個人向けに販売、高い評価を受けたという。

エポックとデンバジャパンでは、今回のような取り組みを全国に拡大するため、小型の鮮度保持装置の開発、トレサビリティーシステムの確立で協力する方針。