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▲日建リース工業の出展ブースでは、物流資材の貸し出しサービスを強く訴求する
話題日建リース工業は14日、「国際物流総合展2021 第2回 INNOVATION EXPO」の出展ブースで、オンライン完結型パレットレンタルシステム「P.revo」（ピーレヴォ）を紹介。対応店舗を拡充して顧客ニーズへのさらなる対応力強化を推進する姿勢を鮮明にしている。
P.revoは、1日1枚2.5円で基本料なしでパレットを貸し出すサービス。インターネットで貸し出し予約をすれば、日建リース工業が東北から九州まで計53か所の「P.revoセンター」「P.revoデポ」でパレットを受け取ることができる。パレットなど物流資材をめぐっては、近年は自前主義から脱却してレンタルで調達する動きが広がり始めている。日建リース工業は、こうしたトレンドに合わせて、物流機器レンタルサービスを強化していく方針だ。
日建リース工業がこうした物流資材のレンタルビジネスに注力する理由として、消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染拡大に伴うニーズの高まりがある。首都圏や関西圏を中心に物流拠点の新設が相次ぐなかで、資材の安価な即納サービスを求める声が強まっている。物流事業者は、物量増に対応できるキャパシティを確保する一方、コスト圧縮を強力に推進している。日建リース工業の取り組みは、こうした業界環境を象徴しているとも言えそうだ。
日建リース工業は、カゴ車（側面が格子状の柵に囲まれた車輪が付いた台車）と同サイズの移動式冷凍冷蔵保冷庫を新たにレンタル機器ラインアップに加え、年内にも貸し出しを始める。常温と冷凍冷蔵の荷物を混載で運べるメリットを訴求。ドライバー不足への対応や、トラック稼働台数の削減による脱炭素化への貢献も期待できそうだ。
