認証・表彰日本GLPは15日、不動産セクターの環境・社会・ガバナンス状況に関する取り組み(ESG)を測る機関として2009年に創設されたGRESB(グローバルリアルエステートサステナビリティベンチマーク)によるベンチマーク指標で、前年に続き最高位の「グリーンスター」評価を取得した、と発表した。
最高位評価を得たのは、日本GLPが運用するファンド「GLPジャパン・インカム・パートナーズI」と「GLPジャパン・インカム・ファンド」で、総合スコアの相対評価による「GRESBレーティング」(5段階評価)では、それぞれ「5スター」と「4スター」を獲得した。
同社はGHG(温室効果ガス)など環境関連データの収集カバレッジの維持、継続モニタリングによる省エネの実現、物件レベルの環境認証の積極的な取得・維持、契約ひな型を整備し、新規・更新時にグリーンリース条項を組み入れた契約締結を推進する姿勢、グリーンリースへの取り組み強化などのポイント——が評価された。
今後は気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の報告書の中で言及された4度以下のシナリオを含むさまざまな気候関連のシナリオを考慮し、それぞれのシナリオの下で事業状況にどのような影響を及ぼすかも分析していく。
GRESBのベンチマーク指標は、マネジメント、ポリシーと開示、リスクと機会、モニタリングと環境管理システム、パフォーマンス指標、グリーンビルディング認証、ステークホルダーとの関係構築——の7項目で構成。それぞれのスコアで好評価を得た参加者に絶対評価による4分類の評価が行われ、グリーンスターがその最高位となる。
2021年は1520の上場・非上場不動産会社・ファンドがこの調査に参加し、GLPは不動産会社・運用機関メンバーとしてGRESBの活動をサポートしている。