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世界の自律走行車用地図市場、27年まで年32%成長

2021年10月18日 (月)

調査・データレポート・オーシャンは17日、自律走行車用HDマップ(高精度3次元地図データ)の世界市場について、2021年から27年までに年率31.7%のペースで拡大し、27年に75.6億米ドル(8600億円)に達するとの予測を明らかにした。

自律走行する自動運転車を市場で販売するためには、デジタル地図の普及が不可欠だ。そのため、自動車業界の主要プレーヤーは、高精細地図のサプライヤーと協力してシステム開発などを進めている。さらに、IoTをはじめとする新興企業が高精細地図の開発のために多額の投資を進めており、自律走行車のレンタル需要も含めた成長機会が今後予想されるとみている。

自律走行車用HDマップ市場はまだ初期段階にあり、新規参入企業も多く、成長の可能性を秘めている。物流などを含む商用モビリティ分野が、予測期間中に最大の市場シェアを占めることになると分析している。

成長市場が顕著な地域として、中国が市場をリードすると予測。HDマップの大手プロバイダーが存在し、低コストのサービスが利用できるため。インドでも市場の大部分を占めるメーカーがトップブランドのサービスを提供し、市場拡大に一役買っている。