紙製トレイがデザイン賞、環境対応や意匠性を評価

認証・表彰グラフィック・パッケージング・インターナショナル（東京都港区）は25日、トレイ製品「PaperSeal」（ペーパーシール）が日本デザイン振興会主催の「2021年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。

PaperSealは、環境に優しい食卓を彩る次世代紙トレイとしてグラフィック・パッケージング・インターナショナルが独自に開発。プラスチックトレイと比べて最大で90％のプラスチック削減が可能なほか、環境に配慮したトレイ構造で使用後はフィルムをはがして分別やリサイクルが容易だ。高い密閉性を維持する継ぎ目の無いフランジデザインで、ガス置換や真空パックにも対応できる。

輸送業務おける環境対応も評価の対象となった。シート形状としたことで、従来のプラスチックトレイと比べて大幅に輸送効率を高められたことで、生産から物流までの過程でCO2排出量を35％、消費するエネルギーを40％削減することが可能という。

機能面だけでなくデザイン面でも趣向を凝らしており、多彩なグラフィックを両面に印刷することが可能。ブランドイメージを高め、家庭の食卓を華やかに演出できる仕様とした。

グラフィック・パッケージング・インターナショナルは、欧州やオセアニア諸国を中心に、食品用トレイとして市場展開する。今回の受賞も契機として、こうした紙トレイ製品を日本市場にも展開していく。