行政・団体日本物流団体連合会(物流連)は8日、「物流分野における低炭素・脱炭素化推進に向けた情報交換会」の初会合を東京都内で開催したと発表した。
2030年の中期目標である温室効果ガスの13年度比46%削減や2050年までのカーボンニュートラル実現に向けた政府や産業界の対応策をはじめ、物流業界の取り組みについて情報共有や意見交換を行うことで、物流業界における低炭素・脱炭素化の推進を図る狙い。
冒頭で、有限責任監査法人トーマツの奥村剛史ESG・統合報告アドバイザリーシニアマネジャーが「ESG経営と気候変動/カーボンニュートラル」のテーマで講演。物流分野における低炭素・脱炭素化への導入として、ESGが注目される背景や気候変動をめぐる最新の動向、ESG情報開示などの取り組みについて、欧州の先行事例も交えながら説明した。参加した会員企業の担当者と活発な質疑応答を繰り広げるなど、関心の高さをうかがわせた。
続く会合では、各社が環境対策の取り組み内容や課題について説明。今後の活動内容について意見交換を行った。次回は2022年1月の開催を予定している。