大和ハウス、岩手・金ケ崎町に新たな物流施設

拠点・施設大和ハウス工業は12日、岩手県金ケ崎町との間で災害発生時の物資集積に協力することを申し合わせる協定書を交わしたと発表した。

協定は同社が金ケ崎町にマルチテナント型の賃貸物流施設「DPL岩手金ケ崎」を開発することが決まったことを受け、12月1日の着工を前に、支援物資の一時保管、集積場所として活用することを目的とした協力協定を締結することにしたもの。

▲DPL岩手金ケ崎の外観イメージ（出所：大和ハウス工業）

同町はこれまでも地震、局地的な豪雨や台風による洪水、土砂崩れなどの災害への備えとして、ほかの行政機関、事業者と災害時応援協定を取り交わしている。

大和ハウスは岩手県内でDPL岩手北上、DPL岩手花巻など7棟、総敷地面積17万7500平方メートルの物流施設開発を手がけており、DPL岩手金ケ崎（鉄骨造平屋建て、延床面積2万308平方メートル）は8棟目となる。

DPL金ケ崎は東北自動車道北上金ケ崎インターチェンジから3.7キロ、医薬品や半導体、自動車の3大産業が集積する「岩手中部（金ケ崎）工業団地」内の一角に建設される計画で、同社はことし1月に開発用地7万8700平方メートル取得した。

この敷地には物流施設や工場など合わせて3棟を建設する計画で、物流施設が1棟目となる。施設は最大6テナントの入居に対応し、1区画の広さは2700平方メートルから4300平方メートル、区画ごとに事務所を設ける。施設内にトラックバースを設置するため、天候の影響を受けずに荷物の積み降ろしが可能になる。

同社では、利用企業として「半導体・自動車部品関連やインターネット通販事業者、小売業者、東北方面への配送を手がける事業者など」を想定している。

▲周辺地図（クリックで拡大）

■DPL岩手金ケ崎の計画概要
所在地：岩手県金ケ崎町西根森山3番
敷地面積：3万6517平方メートル（1万1046.39坪）
建築面積：2万1607.7平方メートル（6536.33坪）
高さ：9.9メートル
幅：161メートル
奥行き：126メートル
延床面積：2万308.31平方メートル（6143.26坪）
賃貸面積：2万114.83平方メートル（6084.74坪）
構造・規模：鉄骨造・平屋建て
建物用途：マルチテナント型物流施設
事業主：大和ハウス工業
設計・施工：平野組
着工：2021年12月1日
完成：2022年9月15日
入居開始：2022年10月上旬