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ESRが九州初の物流開発案件を始動、22年末完成へ

2021年11月15日 (月)

拠点・施設アジア太平洋に特化した物流不動産開発のESR(香港)は15日、物流施設「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター」(福岡甘木DC、福岡県朝倉市)の建築工事に着手したと発表した。

福岡甘木DCはESRの九州地方で初のプロジェクト。2022年12月27日に完成予定。総投資額は125億円。

福岡甘木DCは大分自動車道を経由して九州各地へ高速道路や主要国道などでのアクセスが良好な立地が特徴。JR博多駅や福岡空港、博多港といった九州の主要交通拠点にも車で40分圏内にあるなど、陸路・空路・海路の輸送インフラを活用しやすい。食品配送から輸出入貨物、在庫拠点やeコマースまで幅広いニーズに対応できる物流拠点として優位性を発揮できそうだ。

▲周辺地図(クリックで拡大)

従業員の主な通勤手段は自家用車と想定し、人材確保策として隣接する土地を駐車場用地として取得。敷地内と合わせ305台の駐車場を整備する。周辺には飲食店やホームセンター、ショッピングセンターがそろっており、入居企業の人材定着率の向上にも寄与できる。

機能面では、スロープで2階まで直接アクセスできるほか、1階は積み替えを中心としたクロスドック機能にも対応できるよう建物両面にトラックバースを配置。2階は天候に左右されることなく入出庫が可能な中央車路式を採用しする。トラックバースには1階・2階合わせて大型車は最大86台、4トントラックは最大124台が接車できるほか、敷地内に大型車の待機スペースを20台確保することで、安全性に配慮した効率的な入出庫オペレーションを実現する。

倉庫部分は、1階は作業効率の高いワンフロアオペレーションタイプとし、2階・3階は保管効率の高いメゾネットタイプを採用。各区画に荷物用エレベーター2基と垂直搬送機1基を標準装備し高い縦搬送能力を備えた設計とする。多種多様なオペレーションに対応できる汎用性の多い仕様とする。自動化・省人化のためのロボティクス導入や冷蔵冷凍倉庫ニーズ、ハイスペックのシステム導入を見据え、高圧電力を供給する。

■「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター」の概要
所在地:福岡県朝倉市一木59-4
敷地面積:4万266平方メートル
延床面積:7万724平方メートル
構造:S造、地上3階建て
交通:大分自動車道「甘木インターチェンジ」1.7キロメートル、大分自動車道・九州自動車道・長崎自動車道「鳥栖ジャンクション」14キロメートル、甘木鉄道・西日本鉄道「甘木駅」2.3キロメートル、甘木観光バス「金川道停留所」徒歩3分