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都と都ト協、AI配送最適化でCO2排出削減を実証へ

2021年11月15日 (月)

(イメージ)

行政・団体東京都と東京都トラック協会は13日、貨物自動車からのCO2排出削減をさらに推進するため、AI(人工知能)による配送計画の最適化技術を中小貨物運送事業者に導入し、効果を検証する実証事業を開始したと発表した。

物流業務の効率化でCO2排出削減につなげる取り組みを中小貨物運送事業者へ普及させる狙い。今回の実証事業は、東京都貨物輸送評価制度の評価取得事業者に配送計画最適化ツールを導入し、エネルギー使用量の評価や事業者へのヒアリングなどを実施することで、導入効果を検証する。

物流現場では、配送ルートが最適化されていないため、必要以上に走行距離が長くなり、無理なスケジュールの設定を余儀なくされることから、労務管理や環境対応などにおける課題を抱える事業者も少なくない。

今回の実証事業は、食品やオフィス用品などの輸配送を担う貨物運送事業者を対象に、東京都貨物輸送評価制度の評価取得事業者の中から20社程度の事業所を選定。クラウド型のAIアルゴリズムにより、日々の配車計画を自動作成することで、最適なルートを提示する。

実証事業は4か月程度実施し、検証結果をセミナーなどで情報発信していくほか、東京都貨物輸送評価制度の評価指標としての採用を検討する。

▲配送計画最適化のイメージ(出所:東京都)