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軽油店頭価格、11週ぶり下落も依然として高値水準

2021年11月17日 (水)

(イメージ)

調査・データ資源エネルギー庁が17日公表した全国の軽油店頭価格(11月15日時点、1リットルあたり)は、全国平均価格が前週から0.2円下落し148.6円となった。値下がりは11週ぶり。

高騰に歯止めがかからなかった原油価格が、ついに下落に転じた。ことし8月30日時点以来の下落となったが、今後の推移は依然として油断を許さない。円相場は1ドル114円台後半の円安局面もあって原油の仕入れ値が高止まりしている。原油価格そのものの高騰と合わせてダブルパンチの様相に。軽油価格の上値を追う動きはまだ収束せず続くとの見方が強い。

そのあおりを受けているのが物流業界だ。トラック運送業の経営へのダメージは、上場企業が発表した2022年3月期第2四半期決算でも指摘する声が上がった。海運業界を中心に、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済停滞からの回復で取扱貨物量が増加に転じて好業績を叩き出す企業が増えるなかで、燃料高による利益の圧迫を懸念する声はかき消されがちだが、原油価格が現在の水準を維持することになれば、今後の業績へのダメージが看過できなくなる事態も十分想定される。

平均価格が最も高かったのは、鹿児島県の158.8円(前週比0.8円上昇)で、上昇幅も全国で最も大きかった。同県を含め12都道県が150円の大台に入った。

■都道府県別の軽油価格(単位:円)
地域11月8日11月15日増減
北海道151.4151.1-0.3
青森147.0146.8-0.2
岩手144.5144.70.2
宮城145.3145.0-0.3
秋田148.5148.0-0.5
山形156.5156.1-0.4
福島149.7149.6-0.1
茨城143.4143.70.3
栃木145.1145.0-0.1
群馬150.2149.8-0.4
埼玉142.2142.1-0.1
千葉144.5145.20.7
東京152.9151.1-1.8
神奈川144.0144.00.0
新潟149.6149.0-0.6
長野156.2156.20.0
山梨149.4149.70.3
静岡148.9149.00.1
愛知146.9145.6-1.3
岐阜148.2148.40.2
三重147.7147.3-0.4
富山151.5151.2-0.3
石川147.4147.70.3
福井148.5148.4-0.1
滋賀148.9149.00.1
京都150.1149.8-0.3
奈良145.7145.5-0.2
大阪148.9148.4-0.5
兵庫144.6144.5-0.1
和歌山145.7146.10.4
鳥取152.9152.8-0.1
島根149.9149.90.0
岡山145.8145.3-0.5
広島149.8149.6-0.2
山口148.6148.3-0.3
徳島141.9142.00.1
香川146.4146.70.3
愛媛146.8147.40.6
高知152.8152.7-0.1
福岡145.1145.20.1
佐賀149.0149.10.1
長崎157.1157.10.0
熊本145.0145.20.2
大分150.7151.00.3
宮崎151.0150.8-0.2
鹿児島158.0158.80.8
沖縄153.9153.90.0
全国148.8148.6-0.2