拠点・施設サントリーホールディングスは24日、物流拠点「浦和美園配送センター」(さいたま市緑区)が稼働したと発表した。首都圏における清涼飲料や各種酒類の輸配送拠点とする。
首都圏における物流体制のさらなる強化を図るとともに、先進的な機能を備えることでより効率的な輸送・倉庫業務を実現する。浦和美園配送センターの稼働により、これまで複数に分散していた倉庫機能を統合集約するほか、在庫配置や倉庫間移動の効率化を図ることで環境負荷低減を推進する。
浦和美園配送センターでは、構内業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化に向けた施策として、在庫管理システムを基軸とした各種業務システム間で情報を連携。乗務員や倉庫荷役の負荷軽減と省力化を図る。
自動運転フォークリフト(AGF)とコンベアを組み合わせたシステムでは、AGF専用のエリアを設けて作業員などとの接触を回避することで、安全な職場環境を確保しながら最適な作業効率を発揮できる仕様とした。AGFエリアにおいては有人の作業を想定した場合と比較し、工数を3割削減できる見込みという。
無人受付システムやバース予約システム、AI(人工知能)を搭載した各種機能を導入することで、従来の技術を導入した場合と比べて工数を15%削減できると想定している。
DX施策による省力化に加えてフォークリフトにリチウムイオン電池・再生可能バッテリーを活用するなど、温室効果ガス排出量削減にも取り組み、さいたま市SDGs企業認証制度の取得を目指す。
サントリーグループは今回のセンター稼働も契機として、持続可能な物流の実現に向けた業務最適化・環境負荷低減・働き方改革を推進していく。
■浦和美園配送センターの概要
所在地:さいたま市緑区美園1-14
延床面積:4万平方メートル