サントリー、沖縄県豊見城市に配送センター新設

拠点・施設サントリーホールディングス（HD）は8日、沖縄県豊見城市に物流センター「沖縄豊見城配送センター」を開設し、本格稼働を始めたと発表した。県内における清涼飲料の配送拠点とする。グループの物流を担うサントリーロジスティクス（大阪市北区）が運用。これまで沖縄県内で複数箇所に分散していた倉庫機能を統合・集約することで、在庫配置や倉庫間移動を効率化する。

▲本格稼働した沖縄豊見城配送センター（出所：サントリーホールディングス）

配送センターは「DPL沖縄豊見城」の2階部分に新設し、延床面積8900平方メートル。那覇空港や那覇港にも近い産業エリアだ。先端技術の活用による物流業務の自動化・省力化に注力し、WMS（倉庫管理システム）とバース予約システムを連携させることで、倉庫内業務の効率化や待機時間削減を図ることにより、トラック乗務員の負担軽減や環境負荷低減に配慮する。

2021年に富士通と共同開発したフォークリフト操作のAI（人工知能）判定システムも導入。業務の省力化と作業評価の標準化を達成し、安全品質を向上させる。

沖縄県では物流業の人材が不足しているほか、本土からの貨物の増加に対応できるスペースも不足するなど、物流サービスを確保するうえで課題が山積する。サントリーHDはこれらの課題に対し、スマートロジスティクスの導入による倉庫機能の充実を図ることで、当地における商品物流の効率化・最適化を推進する。