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東京ガス、「脱炭素」メタン供給網構築の可能性調査

2021年11月26日 (金)

産業・一般東京ガスは25日、マレーシア国営石油会社 Petroliam Nasional Berhad(ペトロナス)と住友商事の2社と共同で、マレーシアにおいて再生可能エネルギー由来のグリーン水素とCO2のメタネーションによりカーボンニュートラルメタンを合成し、日本に導入するサプライチェーン(SC)を構築する事業可能性調査を開始すると発表した。

メタネーションは、水素とCO2を化学反応させ、都市ガスの主成分であるメタンを合成する技術。メタネーション技術を活用して合成するカーボンニュートラルメタンは、製造から利用までの過程でCO2を増やすことなく、取り扱い技術が確立した高熱量のエネルギーが得られることが特徴だ。

▲カーボンニュートラルメタンサプライチェーン(出所:東京ガス)

液化プラントやLNG(液化天然ガス)船、都市ガス設備など既存のインフラが活用できることから、政府が掲げる「2050年までのカーボンニュートラル化と脱炭素社会の実現」に向けた、熱需要に必要なガスの脱炭素化の手段として注目が高まっている。

3社は、世界的なLNG供給会社であるペトロナスが有する資源や技術、住友商事の次世代エネルギービジネスに関する知見、東京ガスのメタネーション関連技術やプラントエンジニアリングのノウハウをかけ合わせ、カーボンニュートラルメタンの導入による社会のカーボンニュートラル化の達成に貢献していく。