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ひとまいる1Qは増収増益、物流強化で事業再編加速

2025年8月15日 (金)

財務・人事ひとまいるは14日、2026年3月期第1四半期決算を発表した。売上高は前年同期比4.0%増の343億4900万円、営業利益は同30.1%増の6億2800万円、最終利益は19.8%増の3億200万円となり、増収増益を達成した。

同社は酒類販売を主力とするなかで、物流機能の強化を軸とした事業再編を推進。第1四半期では、平和島物流センターを子会社のカクヤスから新設のひとまいるロジスティクスへ移管し、有償配送契約を1件締結して配送を開始した。物流機能を強化し、既存の酒類販売事業のさらなるブラッシュアップを図るほか、酒類以外の商材拡充にも取り組み、サステナブルな事業拡大を目指す。

物流分野では、AI(人工知能)を活用した配送管理プロジェクトがテスト稼働を開始した。複雑な配送条件に応じて最適かつ高精度な配車計画・配送ルートを導き出し、配送計画の自動化を実現する。目的地や配送ルート、配送員の動態をリアルタイムでの把握に努め、配送状況の可視化も進める。ベテランドライバーが蓄積してきた納品先情報や駐車位置などの暗黙知をデータ化し、配送業務の非属人化を推進している。

第2四半期以降は、平和島物流センターの増床を実施し、温度帯対応の車両を導入して食材の配送を可能とする計画だ。有償配送による収益力強化の一環として、自社配送網を生かし他社商品の配送事業を拡大する方針を示している。

セグメント別では、時間帯配達事業の売上高が5.2%増の202億7600万円、ルート配達事業が7.0%増の100億6000万円となった。時間帯配達事業では個人飲食店の新規顧客獲得が進み、第1四半期における客数は4%増加した。ルート配達事業では大手飲食チェーン向けの業績が引き続き安定的に推移した。

商材カテゴリーの拡大では、米の販売実績が1.5倍、飲食店用資材が1.3倍に増加した。某会員制ストアの大容量食品と生活用品の取り扱いを開始し、カクヤスの店頭でテスト販売も実施している。

通期連結業績予想について、売上高が前年比5.6%増の1420億円、営業利益が同19.2%減の14億4000万円、経常利益14億円(同22.9%減)、最終利益が6.9%減の5億円と据え置いた。事業再編に伴うコスト9億円は第2四半期以降、主に下期の業績に織り込んでいる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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