荷主ドコマップジャパン(東京都港区)と日野自動車は11月30日、日野のトラックであらかじめドコマップの動態管理サービスが利用できる「データ連携」を開始すると発表した。12月からドコマップジャパンの親会社であるフジホールディングスグループ企業10社でトライアル運用を行い、2022年4月から一般利用企業向けにサービスを展開する。
ドコマップは、富士運輸(奈良市)を中核とするフジホールディングスとNTTドコモとが共同出資で立ち上げたドコマップジャパンが運用するサービスで、車両に取り付けたGPS端末からの位置情報を活用して車両の位置をグーグルマップ上に表示・管理することができる。専用ウェブサイトに接続して利用する。
このサービスでは、渋滞情報やストリートビューなどの機能を直接利用することができるほか、車両の走行した軌跡を地図上に表示したり、速度と時間が連動したグラフを表示したりといった運行管理業務に役立つ機能も搭載。過去1年分の履歴をカレンダーより簡単に呼び出し、確認することが可能となっている。
日野は、ドコマップの動態管理サービスを自社製のハイテクトラック(コネクティッドトラック)にあらかじめ搭載する専用プランを設定。これにより、車両に新たなデバイスを追加することなく、動態管理サービスを導入できるようになる。
対象は日野プロフィア(2017年5月以降の発売モデル)、日野レンジャー(17年5月以降)、日野デュトロ(19年5月以降)の3車種で、サービスの利用に伴う費用として、1台につき月額1180円(税別、ベーシックプラン)の利用料がかかる。リアルタイム位置情報、車両の速度表示、13か月の走行履歴といった機能が利用可能で、さらに付加価値を高めた「ドコマッププラス」にも対応する。