環境・CSR商船三井は3日、フローテーションエナジー(スコットランド)と国内の洋上風力発電事業開発を共同で手がけることに合意したと発表した。両社の海洋技術における強みを生かして、政府が推進するカーボンニュートラルの実現を目指していく。
フローテーションエナジーは、世界有数の浮体式洋上風力発電事業者。日本法人(新潟市)を通じて、商船三井と洋上風力発電事業開発を計画しており、新潟付近に最大で10基の導入を目指す。
両社は共同開発を通じて、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現や、40年までに洋上風力発電を最大45ギガワットまで拡大する政府目標の実現に寄与していく。
商船三井は「当社が長年培ってきた船舶、浮体式構造物の建造・保有・運用に関する知見を最大限活用し、日本を含むアジア地域における同事業の発展にこれからも貢献していく」としており、フローテーションエナジーは「日本での存在を示すための大きな一歩」と話している。