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凸版印刷とsoucoが資本業務提携、DX支援で協力

2021年12月24日 (金)

M&A凸版印刷と、倉庫の空きスペースと荷主のマッチングプラットフォームの提供で急成長を遂げる物流スタートアップ企業のsouco(ソウコ、東京都千代田区)は24日、両社の技術・サービスを掛け合わせた倉庫ソリューションの開発に向け、資本業務提携を結んだと発表した。

凸版印刷は、ことし6月にデジタルピッキングシステムで国内大手のアイオイ・システム(東京都大田区)を傘下に加え、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)市場に本格参入していた。

ソウコは、倉庫内業務支援のノウハウを持つ凸版印刷グループと組むことで、荷主企業に対し、倉庫スペースの提供だけでなく、これに付随する業務までサポートする体制を整備。凸版印刷は、ソウコのマッチングプラットフォームを介し、倉庫内業務支援の新たな顧客発掘につなげたい思惑がある。

両社は今回の発表に際し、(1)凸版印刷、アイオイ・システム、ソウコの3社による物流スキームの検討、(2)ソウコの倉庫ネットワークを活用した凸版印刷によるBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業務の検討、(3)倉庫利用者と提供者のニーズに沿う、新たな物流サービスの検討――の3点に取り組むことを表明。2023年度までに物流DX分野での新事業創出を目指す。

3社による物流スキームの検討については、アイオイ・システムが保有するデジタルピッキングシステムの活用と、ピッキング・仕分け工程の効率化ニーズに応えるソリューション開発を共同で検討。ソウコの倉庫ネットワークを活用した凸版印刷によるBPO業務では、業務委託の企画立案やサービス化に強みを持つ凸版印刷のノウハウを活用し、倉庫内業務の外部委託をサービスメニュー化することなどを検討する。

倉庫利用者と提供者のニーズに沿う、新たな物流サービスの検討については、在庫管理や輸送コストなどの課題に対し、RFIDを活用したトレーサビリティシステムを提供するなど、物流サービスの標準化・最適化に向けた新たなソリューションを企画立案し、検証していく。

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