
▲「RS-Cube 2.0」(出所:ZMP)
サービス・商品ZMP(東京都文京区)は20日、物体検知ソフトウエアを搭載したRoboSense(ロボセンス)製「RS-Cube 2.0」とZMP製「3D-LiDAR」をセットにした物体検知システムを発売すると発表した。物流現場で導入が進み始めている自律移動ロボットのより高精度な活用につなげられる取り組みとして、業界の注目を集めそうだ。
自動車の自動運転や自律移動ロボットなどの研究開発において、LiDARの活用は重要な要素だ。ZMPではロボセンス製の多様なLiDARを販売しているが、物体検知アルゴリズムは自社で開発する必要があるため、開発リソースの確保などが課題になっている。
ZMPが発売した物体検知システムは、ロボセンスが開発。16、32、80、128の各レイヤーのLiDAR、さらに「RS-LiDAR-M1」で活用できる仕様だ。取得データは歩行者や人間、車両などの物体認識や識別だけでなく、識別した物体のトラッキングや走行可能エリアの検出も可能。車両の自動運転や自律移動ロボットなどにかかる研究開発に活用できるのが特徴だ。本体は最大32TOPSのピークコンピューティング能力を有しており、単独LiDARだけでなく複数LiDARを使用することも可能だ。

▲RS-Cube2.0を使用した物体認識イメージ(出所:ZMP)