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工業用梱包材FIBCの世界市場、26年までに年5%増

2022年1月25日 (火)

(イメージ)

調査・データグローバルインフォメーション(川崎市麻生区)は24日、フレキシブル中間バルクコンテナ(FIBC)の世界市場について、2021年から26年にかけて年率5%で成長するとの予測を明らかにした。こうした工業用梱包材の市場動向は、世界各国における産業発展の指標として重要な意味を持つ。

FIBCは、乾燥・顆粒状・半液体の製品を保管するための工業用包装材。保管や移動を容易にするために、ループ付きでコーティングされたもの、またはコーティングされていない織布を使用して製造された、大型の立方体で折り曲げ可能な容器が一般的だ。

最も一般的に使用されるFIBCには、Uパネル・円形・4パネル・バッフルバッグなどの種類がある。これらは、化学品や石油化学品、医薬品、ゴム、農業食品などの有毒物や無毒物、流動性のある製品を入れるために使われ、輸送をはじめ鉱山、製造、農業、廃棄物処理など多様な業界で幅広く使用される。

世界各地で急速に進む工業化は、市場の成長を促す要因の一つだ。化学製品メーカーや農業製品メーカーは、穀物や米、ポテト、シリアル、液体化学品を扱うためにFIBCを利用するケースが増えている。さらにカーボンブラックやスチール、合金、鉱物、セメント、砂などの建設資材の保管や輸送にも使用されている。

さらに、大衆の間で環境意識が高まり、軽量で生分解性のある医薬品用バルク包装材の需要が増加していることも、市場の成長を刺激している。医薬品グレードのFIBCは、様々な医療製品の保管や汚染防止に使用されているほか、衛生的な包装ソリューションとしてのFIBCのバリエーションの開発など製品の革新も市場成長を促す要因となっている。

食品用FIBCは、生鮮品の腐敗防止に役立つバージンポリプロピレン樹脂を使用して製造されており、包装された製品を大量に保管するのに適しており、今後の市場成長のフックとして注目されそうだ。