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ENEOSHDなど、自動配送ロボのデリバリー実証へ

2022年1月26日 (水)

調査・データENEOSホールディングス(HD)とZMP(東京都文京区)、エニキャリ(東京都千代田区)の3社は26日、東京都中央区の佃・月島・勝どきエリアにおいて、自動宅配ロボットを活用したデリバリー事業の実証実験を行うと発表した。複数の事業者が参加してデリバリーの様子を遠隔監視する国内初の試みという。2月1日から28日まで実施する。

▲公道走行中の自動配送ロボット(出所:ZMP)

今回の実証は、2021年2月に実施した第1回の技術実証に続くもので、事業採算性の検証を目的とする。前回の実証は、ZMPの提供する自動宅配ロボット「DeliRo」(デリロ)を活用した課題抽出や技術的な検証を行い、デリロのシステムと連携する注文・配送プラットフォームの有効性を確認できた。

その実績を踏まえた今回の実証は、2台のデリロを2か所の設置拠点に配備。拡大した配送可能エリア内の多くのパートナー事業者や配送先に、遠隔監視による公道でのデリバリーを行う。事業性の検証の観点から、実用化に準じた体制・サービス内容とする。特定の事業者に特化した配送ではなく、多様な事業者が利用できるデリバリーサービスの確立を目指す。将来的には、人手確保が困難な深夜時間帯での営業も視野に入れており、2月18日にトライアルとして深夜帯での実証も予定している。

ENEOSHDなど3社は、2回の実証を踏まえて、デリバリー需要が拡大するなかで配達員の人手不足解消や安全性の確保といった課題解決につながる安心・安全なデリバリーサービスの22年度以降の開始を目指す。

▲ロボット宅配の利用手順(出所:ZMP)