荷主ENEOS(エネオス)ホールディングス、ZMP、エニキャリ(東京都千代田区)の3社は28日、東京都中央区の佃・月島エリアで、自動宅配ロボットを活用したデリバリー実証実験を2月8日から26日まで実施すると発表した。
3社は昨年12月に協業契約を交わした後、実証実験に向けた準備を進めていた。実証実験では佃・月島エリアで実証実験のパートナー企業10社、10店舗の商品を対象顧客に配送する。飲食店やコンビニなど複数店舗の商品を自動宅配ロボットでデリバリーする取り組みは国内で初めて。
エネオスは「自動宅配ロボットを使用することで、非接触型デリバリーを実現する」としており、自動宅配ロボットを活用した独自の配送インフラ構築に向けて、ロボット自動走行に関する正確性・安全性や配送コスト、配達時間、注文フォームの簡便性などの技術的・ビジネス的課題の抽出に取り組む考え。
具体的にはエネオスとエニキャリが共同で構築する受注・集荷・決済などのプラットフォームを運営し、対象となる住民からの受注、ロボットを活用した配送を実施。ロボットの充電・デリバリー拠点として、東新エナジー(中央区)が運営する「Dr.Drive(ドクタードライブ)月島SS」に、ZMP製の自動宅配ロボット「デリロ」を配備する。
3社は技術的・ビジネス的課題を抽出し、22年をめどに最適なシステム・ビジネスを設計・構築する計画。