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安田倉庫が新中計策定、営業利益率6%達成目標に

2022年2月4日 (金)

ロジスティクス安田倉庫は4日、グループの2022年度から3か年の新中期経営計画「変わらず、変える。YASDA Next Challenge(ヤスダ・ネクスト・チャレンジ)2024」を発表した。

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30年のあるべき姿を描いた「長期ビジョン2030」の実現を目的とした中期計画として策定。「最先端テクノロジーと人間力を融合した、『YASDA Value』(ヤスダ・バリュー)で多様化する社会とお客様ニーズに応える」を基本方針とした事業展開を推進することで、24年度の営業収益650億円、営業利益40億円、経常利益48億円、営業利益率6%の達成を目指す。

安田倉庫グループは、19年度から3か年の中期経営計画「YASDA Next(ヤスダ・ネクスト)100」を策定し、付加価値の高いロジスティクスサービスの提供による取引拡大や物流施設の増強など事業基盤の強化を推進。不動産事業を含めたグループ経営インフラの強化に取り組んだ。

グループを取り巻く事業環境として、国内における労働力不足を背景としたAI(人工知能)・ロボティクスなどの新技術の活用が進むとともに、海外を含めた新型コロナウイルス感染拡大を契機とした消費スタイルの多様化に伴う顧客ニーズの変化に柔軟に対応できる付加価値の高いサービスの持続的な提供が求められていると分析。こうした動きに適切に対応できる事業運営の推進につながる取り組みについて、今回策定した新計画に盛り込んだ。

新計画の基本目標として、物流事業は「お客様のビジネス環境に合わせた最適なサービス提供と、既存の物流の領域に捉われない新サービスの創造」、不動産事業は「保有不動産の再開発による収益基盤のさらなる強化」、経営インフラについては「社会環境の変化にも柔軟に対応できるサステナビリティ経営基盤と、確固たる現場力・人間力の確立」を掲げる。

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その目標を達成する基本戦略として、物流事業では「付加価値の高いサービスの提供に向けたソリューションの強化とネットワークの拡充」、不動産事業では「保有不動産の維持管理と価値向上施策を通じた事業拡大」、経営インフラについては「『YASDA Value』に磨きをかけるための経営インフラの高度化」を明確にした。こうした施策の実行に向けて、新計画の3か年で総額360億円を投資する。