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神戸の人気パンの冷凍配送サービス実証実験

2022年2月9日 (水)

フード神戸市は8日、オフィスでいつでも手軽に神戸の人気パンが焼きたてで食べられるよう、冷凍パンを配送するサービスの実証実験を始めたと発表した。サービスには、独自の冷凍技術とデジタルトランスフォーメーション(DX)で地域のパン屋が抱える運営や販路拡大などの課題を解決する群馬県のスタートアップ企業が開発したプラットフォームを活用。実験を通して、同市は「パンのまち・神戸」の魅力をさらに広めていきたいとしている。

実証実験は9日〜3月下旬までを予定。市内のオフィスにパン専用の冷凍庫を2か月間設置し、冷凍されたパンを配送する。期間中はオフィスの従業員に販売して食べてもらい、アンケートを実施。アンケート結果に基づいて、パン屋の販売チャネル拡大の可能性やオフィスにおける冷凍パンのニーズを検証していく。

(出所:神戸市)

実証実験の要となるのは、地域のパン屋が抱える運営や販路拡大などのあらゆる課題を、独自の冷凍技術とDXで解決するスタートアップ企業「パンフォーユー」(群馬県桐生市)が企画したプラットフォームサービスだ。

同社が開発したのは、「オフィスに冷凍庫を置くだけで、いつでも焼き立ての味を閉じ込めた、おいしい冷凍パンが食べられる福利厚生サービス」だ。

同社がパンの「お届け」や冷凍庫内の在庫管理、決済代行などを一手に引き受け、サービス利用者は二次元コードによる決済で購入。このため「サービスの導入と利用の手間を大幅に削減することが可能」だという。

市は、柔軟な発想や優れた技術力を持つスタートアップ企業と、社会・地域課題を詳しく知る市職員が協働して最適な解決手法を見出し、サービスとして構築・実証までを支援する事業「Urban Innovation KOBE」を行なっており、今回の実証実験はその一環。

市は「この取り組みを進めることで、パン屋さんの販売チャネル拡大や、神戸市内のオフィスで働く人の利便性向上により、さらなる『パンのまち・神戸』を広めるための本格稼働を目指します」とコメントしている。