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SBSHD、企業間物流改善やEC需要獲得で増収増益

2022年2月10日 (木)

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財務・人事SBSホールディングス(HD)が10日発表した2021年12月期連結決算は、売上高が前期比56.9%増の4034億8500万円、営業利益が88.9%増の207億600万円、経常利益が88.3%増の204億8900万円、親会社株主に帰属する当期純利益が58.1%増の107億9000万円となり、3年連続の増収増益を確保した。

物流事業部門は、売上高が前期比57.1%増の3783億3500万円、営業利益は2.6倍の155億4600万円で増収増益だった。既存顧客との取引拡大に加えて、高い物流機能を求める新規顧客獲得に注力する事業戦略が奏功した。

SBS東芝ロジスティクスや東洋運輸倉庫などの新規連結効果に加えて、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済停滞からの回復による企業間物流の改善、即日配送ビジネスにおけるEC(電子商取引)需要の取り込みに成功。生活物流やネットスーパー領域における需要拡大も好材料となり、物流事業部門は全体として堅調に推移した。

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不動産事業部門は、売上高が82.3%増の170億4300万円、営業利益は39.0%増の63億3300万円で増収増益だった。南港物流センター(大阪市住之江区)の信託受益権の譲渡を物流不動産の流動化施策の一環として実施。前期における流動化実績を上回り、グループの収益に貢献した。

2022年12月期の連結業績予想は、売上高4300億円、営業利益215億円、経常利益206億円、親会社株主に帰属する当期純利益117億円で増収増益を見込む。新規にグループに加わった各社との相乗効果を創出することで営業力のさらなる向上につなげるとともに、重要が旺盛な生活必需品やインターネット通信販売事業の取り込みにも積極的に対応していく。物流倉庫におけるロボット導入などDX(デジタルトランスフォーメーション)化も推進し、汎用性の高いEC物流システム開発を加速する。

また、SBSホールディングスは10日、2021年12月期の配当予想を修正。好業績を反映して、期末配当を1株あたり54円から55円に増額する。