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アサヒビール、生産拠点を再編し事業効率化を推進

2022年2月16日 (水)

拠点・施設アサヒグループホールディングス(GHD)は15日、グループのアサヒビール(東京都墨田区)の神奈川工場(神奈川県南足柄市)と四国工場(愛媛県西条市)の操業を2023年1月末に終了すると発表した。ニッカウヰスキー西宮工場(兵庫県西宮市)も24年3月に操業を終えるほか、西宮東配送センター(同市)も24年末に業務を終了する。

(出所:アサヒグループホールディングス)

少子高齢化でビール消費量が減少傾向にあるのに加えて、新型コロナウイルス禍で飲食店向けを中心に出荷も減少していることから、生産拠点を再編し事業効率化を図り収益確保につなげる。

今回操業を終える2工場は「アサヒスーパードライ」「クリアアサヒ」などの主力商品を生産。今後はアサヒビールの茨城工場(茨城県守谷市)や吹田工場(大阪府吹田市)など他の生産拠点で補う。2工場で勤務する社員計137人については、グループ内での配置転換や再就職支援などを行う。工場跡地の利用については検討中という。国内における生産網は6か所になる。

また、アサヒビールは、博多工場(福岡市博多区)の操業を25年末をめどに終了。近隣に新設する新九州工場(仮称)に機能を移して26年に生産を始める。博多工場の社員122人は新九州工場などに配置転換する。博多工場の跡地利用策や移転先候補地については検討中だ。

なお、ニッカウヰスキー西宮工場の操業終了に伴い、飲食店向け樽詰めサワー「樽ハイ倶楽部」「樽詰めハイボール」の生産機能をアサヒビール吹田工場に移す。