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四日市港霞ヶ浦国際物流ターミナルの整備を着工

2022年2月17日 (木)

行政・団体国土交通省中部地方整備局四日市港湾事務所と四日市港管理組合は、2021年度に新たに事業化した「四日市港霞ヶ浦地区国際物流ターミナル」(三重県四日市市)の整備工事に着手したと発表した。四日市港では、「霞ヶ浦北ふ頭地区岸壁」以来20年ぶりの海上における大型事業の着手となる。

中部圏における重要港湾である四日市港霞ヶ浦地区では、コンテナ貨物の増加や船舶の大型化への対応をはじめ、自動車やエネルギー関連貨物の増加に伴う南ふ頭の混雑解消が喫緊の課題となっている。既存コンテナターミナルに隣接して新たなコンテナターミナルを整備することで、効率的な港湾運営が期待される。

▲整備範囲(出所:中部地方整備局)

▲整備後のイメージ(出所:中部地方整備局)

大型のコンテナ船が着岸可能なバースが広がることで、貨物取扱量の対応能力を向上。コンテナ機能の集約化を含むふ頭再編を実施することにより効率的な港湾運営が可能となり、自動車関連企業等の地域産業の競争力強化につながる効果が見込める。災害時にも今回整備される耐震強化岸壁を活用した海上輸送が可能となり、企業の事業継続による社会・経済活動の維持につながる。

▲四日市港に入港したサンドコンパクション船(出所:中部地方整備局)

新たなコンテナターミナルは、2028年度に完成予定だ。工事にあたっては、既設岸壁端部の被覆石を事前に撤去したあと、サンドコンパクションパイル工法により海底地盤の地盤改良を実施。 同工法は、サンドコンパクション船を用いて締め固めた砂杭を海底地盤に造成することにより、地盤の強度増加を図るもの。海底地盤の改良は、既存コンテナターミナルに近い箇所から順次進める。