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大日本印刷とトーハン、書籍流通改革へ拠点改組

2022年3月10日 (木)

荷主​大日本印刷は10日、DNP書籍流通センター(赤羽SRC、東京都北区)を出版物専門商社トーハン(東京都新宿区)の桶川センター(埼玉県桶川市)内へ移設して、「桶川書籍流通センター」(桶川SRC)に改組すると発表した。書籍を最適な形で読者に届ける流通面での改革を図る狙いだ。

大日本印刷とトーハンは2021年より、「製造物流改革」「情報流通改革」「商流改革」「販促改革」の4つの観点で連携することで、生活者を起点とした出版流通改革に取り組む。両社によるこのたびの桶川書籍流通センターへの改組は「製造物流改革」の一環だ。


▲(左から)DNP赤羽SRC、トーハン桶川センター(出所:大日本印刷)

両社は桶川SRCで、書店からの注文に対してセンターまたは連携する出版社倉庫の在庫から迅速な出荷を行う。商品供給リードタイムと出荷可能なラインナップの両面から需要に応えることで、読者が読みたい本を読みたいときに入手できる環境を整備する。

両社は「商流改革」の一環で、読者ニーズを起点とした共同仕入れの取り組みとして、マーケットイン型販売体制の確立を目指す。今回のセンター改組を契機として、さまざまな書店と連携して「読者が読みたい時に読みたい本を確実に届ける」体制の構築を推進。出版文化の持続的発展を図るため、趣旨に賛同する出版社・書店の参加を継続的に呼び掛けていく。

▲赤羽SRC未利用書店の店舗在庫のシミュレーションを可視化したもの(出所:大日本印刷)