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アートトレーディング、EC事業者向けYouTube番組

2022年3月22日 (火)

▲YouTube「藤井玲 髭男社長のEC運営chより」

ロジスティクスEC(電子商取引)支援サービスのアートトレーディング(東京都港区)は22日、EC事業者向けYouTube(ユーチューブ)チャンネル「藤井玲 髭男社長のEC運営ch(チャンネル)」を開設したことを明らかにした。

藤井玲社長が自ら出演。EC事業を始めたい、またECビジネスに課題を抱える事業者を主な対象に、多様な視点から役立つ情報を提供する狙いだ。

YouTubeチャンネルのタイトルは、ひげがトレードマークの藤井社長をイメージ。ECビジネスの基本的な考え方から事業展開のノウハウまで、幅広く開設する内容となっている。

3月22日時点で「ECサイト運営における物流業務の重要性~物流のプロに聞く~」「ピッキング対決 ピッキングのプロvs物流システム」など9番組を公開。順次、配信数を増やしていく予定だ。

アートトレーディングは、EC運営にかかわるECサイト制作や運営代行、在庫管理や出荷など物流サービスの対応などを一気通貫で手がけるビジネスモデルが注目を集めている。

その象徴的な存在が、在庫・受注管理やECに特化した物流システム「mylogi」(マイロジ)。多モール対応受注管理や在庫自動引き当て、帳票出力、バーコード管理、出荷検品、荷物追跡など、倉庫・物流管理に必要な機能を網羅的に備えたEC特化型の管理ソフトウェアだ。複数の倉庫管理やEC事業者向け自動出荷機能、ワンポイントカスタム機能など、あらゆる業種や規模の物流倉庫管理に対応可能な機能が特徴だ。

■YouTubeチャンネル「藤井玲 髭男社長のEC運営ch」(出所:アートトレーディング)

ECビジネスの「未成熟さ」を解決に導く力がある「髭男社長のEC運営ch」

インターネットの急速な普及に加えて、新型コロナウイルス禍を契機とした宅配需要の高まりによる消費スタイルの多様化で、国民生活にすっかり定着したECサービス。あまりにも市場拡大が急速なゆえに、ビジネスの基本的な考え方や発想が認識されていない事例も少なくない。参入障壁が低いだけに、生き残りを図るのも難しい。こうした観点では未だ不安定さも拭えないECビジネス業界で、アートトレーディングのYouTubeチャンネルは素養の基本を習得する絶好の機会になるだろう。

何しろ、藤井社長(髭男社長)の軽妙でリズム感のあるトークがたまらない魅力だ。藤井社長の独り語りから対談、対決企画モノまで、企画内容も実に幅広い。これからECビジネスを始めたい、またEC運営に奮闘中の事業者がEC運営・制作に関わるノウハウを肩ひじを張らずに学べる構成力は特筆に値する。

しかし、こうしたチャンネル配信を企画した背景には、極めて冷静な思惑があるように思える。ECビジネスを支援する取り組みに注力するアートトレーディングにとって、ECビジネス業界の現状に未だ強い課題感を抱いていることの裏返しでもあるからだ。

ECサービスはコロナ禍を経た「新しい生活様式」の時代の前提となるインフラだ。ECが新しい産業であるからこそ、さらに成熟度を高めていくためにも新規参入者への分かりやすく的確な「指南役」が必要だ。こうした指南役を買って出ているのが、この「髭男」藤井社長なのだ。ECに無縁な物流ビジネスはもはやあり得ない時代。一読する価値は十分にある。(編集部・清水直樹)

ECフルフィルメントへの参入促すWMS「mylogi」