
▲スマホで輸送状況をリアルタイムでモニタリングできる(出所:EDAC)
ロジスティクス救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(EDAC、イーダック)は、有田ドローン普及協議会の「過疎地域における無人航空機を活用した物流実用化事業」の実証実験に参加したと発表した。EDACが提供するリアルタイムで位置情報・映像を確認できるシステム「Hec-Eye」(ヘックアイ)とドローンの連携を実証した。
実証は3月上旬に和歌山県有田市の池ノ島海水浴場で行われ、現地の観光客から弁当の注文を受けたという想定で開始。スマートフォンから弁当の配送依頼を行い、ドローンの輸送時の位置情報や映像をヘックアイでモニタリングした。弁当を載せたドローンは同市の産直市場から発送し、4.6キロ離れた池ノ島海水浴場まで10分程度で輸送。リアルタイムでの輸送状況の共有・確認による情報精度の向上や、効率性・迅速性を確認した。
有田ドローン普及協議会は有田郡・有田市における人口減少・過疎化への対策として、ドローンを通じて地方創生や雇用確保などに寄与する活動を行っている。EDACはこういった地域課題への取り組みに対し「今後も課題解決に沿った実証実験に参加していく」としている。

▲産直市場からドローンが飛び立つ様子(出所:EDAC)