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オリ不、物流施設入居企業に100%再生エネ電力供給

2022年3月25日 (金)

環境・CSRオリックス不動産は25日、マルチテナント型物流施設「松伏ロジスティクスセンター」(埼玉県松伏町)で、屋根に設置した太陽光発電システムを通じて、入居するテナント全4社に100%再生可能エネルギー由来の電力供給を始めたと発表した。今後開発する施設を含めて、国内43すべての物件で同様に導入する予定。脱炭素化など環境配慮型経営が求められるなか、テナント企業のニーズに応えられるよう施設の付加価値を固める狙いだ。

▲(左から)松伏ロジスティクスセンター外観、太陽光発電システムを設置した屋根(出所:オリックス不動産)

自家消費型のオンサイトPPAを活用し、1700キロワットの太陽光発電システムを導入した。夜間や悪天候で電力が不足する場合も、親会社のオリックスが非化石証書付き電力を供給し、完全な再生エネルギー由来の電力で賄う。余剰電力はFIT(固定価格買い取り)制度などを使って売電する。常温物流施設は屋根の面積に対して屋内で使用する電力が少ない傾向にあるため、発電量の50%程度は余剰売電する見込み。こうした取り組みにより、二酸化炭素の排出量が年間970トン削減できるとしている。

松伏ロジスティクスセンターは2019年3月に完成。直近では東阪エリアで、3月末に大阪府箕面市、12月末に千葉県市川市など13の物流施設が着工している。

オリックスはこれまでに国内で1万メガワットの太陽光発電システムを設置した実績があり、こうした培ったノウハウを環境に配慮した物流施設の建設、運営に生かしていく。