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ゼロゼロ融資利用額、運送業がトップの4071万円

2022年4月14日 (木)

(イメージ)

調査・データ一般的にゼロゼロ融資と呼ばれる実質無利子・無担保融資制度をもっとも活用しているのは運送・輸送業——。中小企業向け生命保険事業を展開するエヌエヌ生命保険(東京都渋谷区)は14日、新型コロナウイルス感染症の影響による資金需要と実質無利子・無担保融資制度の融資利用状況に関する調査結果を発表した。

調査は中小企業経営の実態を把握するため、2月上旬に全国の中小企業経営者7231人を対象として行われた。

調査結果によると、新型コロナウイルス感染症による影響で会社の資金需要が「発生した」のは39.1%で、業種別では旅行関連業(宿泊・旅行代理店)が63.9%、飲食店も60.8%となった。

コロナ禍以前の2020年1月と今年22年1月を比較して売上が「減った」のは52.8%あり、業種別では飲食店(79.5%)の回答率が最も高く、変化した売上割合もワースト2位でコロナ禍以前の6割(58.5%)。

実質無利子・無担保融資制度を「利用した」のは23.1%で、業種別では製造業(35.1%)が最も多く、融資を受けた金額は運送・輸送業が平均4071万円で最高額を記録、全体平均の1987万円と比べ、2倍以上となった。

(出所:エヌエヌ生命保険)

実質無利子・無担保融資制度の用途は、「人件費や家賃など固定費の支払い」(48%)や「売上補てん」(43.8%)で、業種別ではどちらの用途も「飲食店」の回答率が最も高かった。

▲実質無利子・無担保融資制度の用途(回答数1671人、出所:エヌエヌ生命保険)