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AIで衝突回避、川崎汽船が開発中システムの動画

2022年5月6日 (金)

▲統合操船者支援システムの紹介動画の一部(出所:川崎汽船)

ロジスティクス川崎汽船は2日、AI(人工知能)を使った「統合操船者支援システム」の紹介動画を作成し、ユーチューブで公開した。日本無線と共同で開発中のシステムで、衝突・座礁といった重大海難事故を防ぎ、環境負荷や船員負担も軽減する。将来の自動運航船の実現に向けた技術という。

動画は2本立てで、いずれも2分半ほど。コンピューターグラフィックス(CG)と実写映像で構成されている。ユーチューブ掲載を前に、4月20日から22日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された国際海事展「シー・ジャパン2022」でも紹介された。

1本目の内容はシステムの概要で、AIやセンサー、赤外線カメラなどを駆使して他船との衝突を回避する仕組みをわかりやすく説明している。2本目は、システムの3つの目標である「環境負荷の軽減」「船員の負担軽減」「運航の安全性向上」を紹介したうえで、同システム開発の大まかな計画を示している。まず、2023年4月から川崎汽船グループの国内外の船舶で実証実験をしたうえで実用化に移し、将来の自動運航船につなげていく方針という。

【ユーチューブ・チャンネル】

■統合操船者支援システム1~安全運航の向上と将来の自動運航船の実現へ向けた取り組み(“K”Assistプロジェクト)~

■統合操船者支援システム2~海難事故ゼロと船員の負担軽減をめざして~