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パレット標準化、国交省が分科会で中間案提示へ

2022年5月9日 (月)

行政・団体国土交通省は官民物流標準化懇談会の「パレット標準化推進分科会」(座長・味水佑毅流通経済大学教授)を5月12日にオンラインで開く。今回が4回目の会合で、物流効率化に向けて注目を集めるパレットの標準化について、第1ステップとして中間とりまとめ案を提示する。議論の「たたき台」ながら、標準化に向けた一定の方向性が示される模様だ。

(イメージ)

同省物流政策課によると、分科会は非公開だが、会議資料と議事内容は後日、同省ホームページで公開され、中間とりまとめ案も分科会の各メンバーの調整を経て公にされる予定だ。

懇談会は同省の物流政策課と貨物課が開催している会合で、デジタル技術の社会実装が急速に展開し、働き方改革関連法によってドライバーの労働時間に上限が設定されることで生じる「物流の2024年問題」も近づいていることを受けて、2021年6月に設置された。その下で個別テーマを議論するために、まず先行的に組織されたのがパレット分科会で、同年9月から検討を行ってきた。

これまで3回の会合で、パレットの規格などについて意見が交わされてきた。物流政策課によると、中間とりまとめではサイズや仕様などについて、すでにパレットを導入している事業者や業界に変更を促す性格のものではなく、まだ導入していない事業者に向けて、ある程度の推奨を示す内容になるという。

中間とりまとめ案をたたき台にしてさらに議論を深め、ことし6月下旬から7月中旬に正式な中間取りまとめを公表する予定。さらに第2ステップとして規格と運用の標準化に向けた最終的な取りまとめを23年下半期に行う。その後、標準化の具体的な取り組みを実施に移す流れだ。